2019.08.30
8月1日(木)・2日(金)「とば地域共創塾 2019」第1回を開催しました。いよいよ今年度の「みえ地域共創塾」のスタートです。
今年度は、地域創生担当副学長の松田裕子塾長とともに、内閣府の地方創生人材支援制度一期生として実際に地方自治体の現場で地方創生を担ったシティマネージャー経験者である深谷信介氏(前 茨城県櫻川市参与他、博報堂スマート×都市デザイン研究所長)、加藤倫之氏(前 三重県志摩市副市長、伊勢志摩総合研究所代表取締役)の2名が講師です。
また、今年で3年目を迎える本プログラムは、鳥羽市職員を対象とした「とば地域共創塾2019」として実施します。7つの課、係員から係長まで9名が受講します。鳥羽市に特化したオーダーメイドプログラムで、事業案を具体的に実行出来るレベルまで磨き上げ、地域共創を担う基幹人材としての成長を目指します。
第1回のDay1では、松田塾長による「とば地域共創塾2019」の理念とコンセプト、政策立案の技法と論理的思考をテーマに講義が行われた後、ワークシートを使用し、事業計画を通じて目指したい鳥羽市の「理想の未来」等について、検討が行われました。
続いて、前述の講義・ワークシートでの検討を踏まえ、塾生から練り上げたい2つの事業課題に関するプレゼンがあり、塾生間での活発な質疑応答の後、講師陣による切れ味鋭い指摘やアドバイスが提示されました。最後にこれまでの取組を踏まえ、ワークショップ形式で質問の整理、チーム内での意識の全体共有、事業案の方向性の見直しについて、徹底的な議論が行われ、熱の冷めやらぬまま、懇親会へ移動となりました。
懇親会では、2017・2018年度の鳥羽市役所塾生OBも加わり、伊勢志摩地域の新鮮な魚介類に舌鼓を打ちながら、塾生同士の日頃の業務での悩みや事業案づくりの苦労について分かち合うことで、とば地域共創塾本編では語られることのなかった塾生の「本音」が垣間見え、翌日のDay2につながる非常に有意義な懇親会となりました。また同時に、このような事業における「場づくりの重要性」をひしひしと感じる1日目となりました。
Day2では、多種多様な地域創生プロジェクトの企画力と実践力の向上を図るため、加藤講師による「組織内での合意形成」の重要性の理解を狙いとした「ワークショップの型と技法」、深谷講師による戦略づくりの視点への気づきを狙いとした「アイデアの作り方」について、それぞれ講義が行われました。
講義で事業計画づくりの為のインプットを増やした後は、グループワークを通した当初事業案の検討経緯の振り返りや方向性の再検討、現状の共有が行われ、自分達が本当に実施したい事業とは何か、何を目的としているのかを徹底的に議論しました。事業案の飛躍的なブラッシュアップが期待される2日目となりました。
第2回は、1か月の準備期間をとっての開催となります。その間、塾生たちは、第1回の講義内容や全体討論・講師コメントを吟味し、より具体的な事業計画案を練り上げていきます。
回を重ねるごとに、事業づくりへの要求レベルは高まっていきます。そのことが地域の基幹人材としての意識向上、日常業務でのスキルアップを肌で感じられるものとなることを切に願っています。第2回の開催に向けて最高の環境が提供出来るよう、準備をしていきたいと思います。
三重大学地域創生推進チーム
「みえ地域共創塾」担当
TEL 059-231-6272
FAX 059-231-5722